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子犬のワクチン予防接種の順番と回数について。

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子犬を飼い始めるとお店やブリーダーさんから、ワクチン接種してくださいという事を伝えられると思いますが、2回、3回、またブリーダさんによっては1度目のワクチン接種を終えてから受け渡しをしてくれる場合もあるので、よく分からないという人もいるかもしれません。

子犬を迎えてから摂取する必要があるワクチンは

混合ワクチンの接種時期&回数

まずは混合ワクチンについてです。 犬のワクチンスケジュールは2007年に世界小動物獣医師会が『犬と猫のワクチネーションガイドライン』を発表したことで、これが世界基準になっており、日本獣医師会でも「ワクチンの接種方法については議論もありますが、世界小動物獣医師会のワクチネーションガイドラインの推奨する以下のような方法が現在最も安全で効果的だと考えられます。」と書かれています→日本獣医師会

子犬では6週齢から8週齢で接種を開始し,2から4週間間隔で16週齢以降まで接種します。6カ月または1年後に再接種(これをブースターと言います)した後は3年以上の間隔で追加接種を行います。(狂犬病はコアワクチンですが日本の法律で毎年の追加接種が義務付けられています)

現在、日本の動物愛護管理法では、生後49日齢以内(生まれた次の日から1日目と計算)の犬及び猫についての受け渡しを禁止しています。

ですので、大体生後2ヶ月の子犬を迎える家庭が多いと思います。将来的には56日規制になる事は決まっていますが、時期はまだ未定のようですね。 上記で引用したワクチンスケジュールをシンプルに書くと

  1. 生後2ヶ月(1回目のワクチン)
    ↓1ヶ月後
  2. 生後3ヶ月(2回目のワクチン)
    ↓1ヶ月後
  3. 生後4ヶ月(3回目の最終ワクチン)

子犬は産まれてすぐに母犬の母乳を飲むことで抗体を引き継いでいますが、移行抗体の残量が20%以下に減った状態でしかワクチンの効果が得られないとされています。

母犬からもらった免疫量の減少速度はワンちゃんによって異なるので、生後2ヶ月でワクチンが効くコもいれば、生後4ヶ月でやっとワクチンが効くコもいるわけです。

最終ワクチンが生後4ヶ月以降というのは、どこの動物病院でも共通だと思いますが、生後2ヶ月以降で1回目を接種したなら2回で十分という考えもあります。獣医さんによって考え方も違うのでどちらが正しというわけではないです。
何種の混合ワクチンを打てば良いのかは、接種をする時に獣医さんに相談してみてください。

本当にワクチンが効いているか不安なら検査もできます

生後4ヶ月を過ぎれば、ほとんどの場合はワクチンが効きますが、中には生後4ヶ月を過ぎても移行抗体の残量が多くワクチンが効かないコもいます。念を押すなら生後6ヶ月頃に動物病院でワクチン抗体検査をし『ワクチンの効果がどのくらい残っているか』を調べてもらうと一番安心かと。検査費用はかかりますが数字で結果が出るので安心できます。

ワクチン抗体検査は行っていない病院もあるので、検査をするつもりなら事前に確認しておきましょう。

ワクチン接種の3年間隔について

ワクチネーションガイドラインを読むと「えっ!?ワクチンって3年に1度でいいの?」

と斜め読みをすると感じてしまう可能性がありますが、ガイドラインではコアワクチンとノンコアワクチンについて異なる接種頻度が推奨されています。
さらにガイドラインを読んでいくと『単純にワクチンの追加接種を行うより、検査を行って子犬や成犬の抗体状況を確認するほうが、より良い診療と言えるだろう。』と記載されています。

毎年ワクチン接種をするよりは「抗体検査」を行って、必要であればワクチン接種をした方がより良い。

つまり、毎年の抗体検査が前提となっています。

コアワクチン

  • 狂犬病
  • 犬ジステンパーウイルス
  • 犬アデノウイルス(犬伝染性肝炎)
  • 犬パルボウイルス

子犬の最終ワクチンから12ヶ月後に追加接種、その後は3年毎の接種が推奨されています。(狂犬病については法令の定めに従う事となっています。)

それ以外のワクチン(ノンコアワクチン)

ノンコアワクチンは、レプトスピラ、ケンネルコフ(犬風邪)、ライム病などは確実な防御のために毎年の接種が推奨されています。

狂犬病のワクチン

2つ目のワクチンが狂犬病のワクチン。

狂犬病の予防接種の時期は毎年1回、4月~6月までに接種が義務づけられています。日本では、生後91日以上で登録手続きがまだ済んでいない犬の飼い主の方は、すみやかに狂犬病予防接種を行い、お住まいの市区町村窓口へお問い合わせの上、登録手続きをしていただく必要があります。

狂犬病ワクチンは法律により毎年の接種が義務になっています。

混合ワクチンと狂犬病ワクチンはどっちを先に接種すればいいの?

どちらが先という決まりはないのですが、感染率を考えると混合ワクチンを先に接種しておいた方が良いと思います。

混合ワクチンを接種した場合は1ヶ月期間を空けるのが一般的なので、狂犬病ワクチンは1ヶ月後の接種になります。狂犬病ワクチンを先に接種した場合は1週間後に混合ワクチンを接種することになります。

ただ、ワクチンのスケジュールについては動物病院によるので担当の獣医さんにご相談してみてください。

次の予防接種が打てるようになるまでの期間

  • 狂犬病ワクチンは1週間以上
  • 混合ワクチンの場合は4週間以上

病院によっては同時に接種するところもあるかもしれませんが、一般的には間隔を空けて接種します。

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POSTED COMMENT

  1. suama より:

    わからない事があります。
    狂犬病ワクチンは生後90日以降から30日以内という事ですが、生後90日前後は2回目の混合ワクチン接種、120日前後は3回目の混合ワクチン接種。
    混合ワクチン接種後は30日以上あけてからの狂犬病ワクチン接種とあります、3回目の混合ワクチンを狂犬病ワクチン接種後7日以降にずらすという事でしょうか?

    • トリマーkato より:

      コメントありがとうございます。
      ワクチンのスケジュールの部分の記載が混乱しそうでしたので、修正いたしました;

      動物病院によりますが、混合ワクチンの接種のスケジュールを優先して狂犬病の予防接種は後になることが多いので、生後4ヶ月の時点では狂犬病の予防接種は終わっていない場合も多いです。混合ワクチンのスケジュールを優先してその後狂犬病ワクチン接種される方が多いと思います。

      ですので、最終の混合ワクチンが終わってから、4週後ぐらいに狂犬病という形になると思いますが、ワクチンの間隔は獣医さんによりますので、担当の獣医さんに相談してみてください^^

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